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唱えよ、春 静か(XIII)

DAISY LOO - フェニックス

【 WET 】 r h i v s

7歳の誕生日にMoranが描いた、Holicした熱狂の宴。奴ら、まさしくParty Monsterだ!!

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2015.04.19 23:19

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「Moranの未来像を確かな輝きに変えるため」、2月上旬よりMoranは約1ヶ月半地下活動の期間を設けていた。復帰を飾ったのが、3月中旬より幕を開けた「Moran Anniversary 東名阪Oneman Live” Dreamy Anniversary”」公演だった。先に、大阪と名古屋で実施。Moran”7歳”の誕生日を祝うパーティのファイナルを、3月28日(土)に新宿ReNYで行った。
会場の隅まで埋めつくされた場内。それだけ多くの人たちが、Moranの7歳の誕生日と表舞台に戻ってきたことを祝福しに、会場へと足を運んでいた。

この日のMoranは、2回のアンコールを含む全24曲を、2時間半強という時間の中へ濃縮し届けてきた。7年間という歴史を振り返る…と言うよりは、Moranを信奉するHolic(ファン)たちと共に熱狂へ身を浸すことで、自分たちが「未来へ向けて生きてくことを実感したかった」と言ったほうが正しいだろうか。感情を武者震わせる楽曲たちや、秘めた感情を歌に乗せ告白したMoranの本質を成す歌たちを軸に据え、5人は、この日のワンマンのステージへ挑んでいた。

「いこうか!!」、Hitomiの声を合図に力強くビートが躍動し始めた。「揺らせ!揺らせ!!揺らせ!!!」、ライブは、会場中のHolicたちを跳ねさせた『Stage gazer』から幕を開けた。熱を持った演奏を真正面から叩きつけてゆくメンバーたち。「すごく揺れるぞ、その熱さをもっとくれよ!!」。牙を剥き出し疾走してゆく演奏、冒頭から場内には、メンバーと満員のHolicたちとの肉弾戦が繰り広げられていた。「もっともっと体温を上げてくれ。俺の視界をゼロにしてくれよ。殺ってみろ!!」。『White Out』では、Holicたちへ挑みかかるよう身体を前屈したHitomiが、鬼気せまる表情を持って絶叫していた。この日のライブには、安寧な空気なんて必要ない。高ぶる感情と感情を戦わせあうことが答え。理性が壊れてゆくのに喜びを感じるなんて、滅多にない経験だ。それが、この日のMoranのライブに映し出された姿だったのは間違いない。
「飛べ!飛べ!!飛べ!!!」。重厚なダンスビートがヒステリカルな旋律と共に駆けだした。誰もが感情の内側から沸きだす痛い衝動を身に抱きながら、『but Beautiful』の描く熱狂と陶酔の世界へ飛び込み続けていた。轟く黒いウネリが、高ぶった感情をガンガン蹴飛ばした『明日への剥離』。荒れ狂うSiznaのギターの旋律も、嬉しい高揚を導き出していた。

暗鬱な音の波を会場中にはべらせた『望めないと知る結末に理由が僕を慰める』。幻惑なドラマ描くヒステリカルでダークな音の唸りに、心や視線が終始釘付けになっていた。アカペラから始まった『The Hermit(ロングver.)』では、黒い日傘を翳した黒づくめな姿のHitomiが、闇の広がる空間へ向け歌いかけてきた。僅かな光が、月明かりのように舞台上を照らしてゆく。なんて、たおやかな狂気抱いた神秘的な風景なんだろう。
Siznaの爪弾くアコギの音色が奈落へと連れ出した『堕落へと続く偏愛の感触』を通しHitomiは、とても哀切な歌を口づけてきた。その歌に、恍惚を覚えながら溺れてゆく。その感覚に、心が嬉しくむせび泣いていた。
嘆く想いを告白するように『同じ闇の中で』を、今にも壊れそうな色の声でHitomiが歌いあげた。「暗闇の中、何もかもが一つに解けて。他には何もなくて、それが良くて…」。心塞いだ世界の中から伝わってきた、感情を帯びた嗚咽と叫び。そこには、確かに”生”が脈打っていた。その叫び声が、優しく希望を投げかけていた。

♪お前のために綴る歌を♪♪私のために綴る歌を♪。Holicたちとの歌の掛け合いも登場した『今夜、月のない海岸で』を奏で、Moranは場内を踊り狂う宴の空間に様変えてゆく。手にしたタオルを頭上高く掲げ、あらん限りの力で振り続けた『ホログラム』。「イカれちまおうぜHolic!!」、ヒステリカルでサイコティックな演奏が炸裂。『マニキュア』が流れだす頃には、会場中の誰もが理性という言葉を彼方へ吹き飛ばし、熱狂に身を委ね、無我夢中で暴れの渦へ溺れていた。でも、それがこの日の答え。快楽という言葉が指し示す、あるべき姿だ。
本編最後を飾った『Bulbs』では、これまでの熱狂さえも一気に宇宙(空)へと連れ出すよう、美しく壮麗な音色が、火照り切ったHolicたちの気持ちを嬉しく舞い上がらせていた。

アンコールでは、Moranの始まり告げた最初のシングル『ハーメルン』が飛び出せば、ライブの熱狂を描くに欠かせないディスコロックチューン『Party Monster』では、会場を埋めつくしたHolicたちが♪Party Monster♪と歌い叫びながら、永遠に続く絶頂のうねりの中、消えない恍惚に身や心を浸し続けていた。
ヒステリカルな演奏炸裂した『Maybe Lucy in the Sky』。絶叫のパーティ空間導き出すに相応しい、0.2秒ごとに熱狂の波が止まることなく押し寄せるサイコモンスターナンバー『Break the silence』を突き付けた頃には、誰もが荒れ狂い疾走する衝動に飛び乗り、絶叫し続けていた。そこに広がっていたのは、まさにMoranへHolicした宴の空間だった。思いきり床を震撼させ続けた熱狂が、この日のパーティの答えだ。
「最高に素敵なDreamy Partyでした。本当にありがとう。ライブは曝け出しあってこそだろう。これからも、一緒に曝け出しあいながら殺っていこうぜー!」

熱狂の終幕を告げたのが、Moranの新たな動きを示したニュースの数々。夏からMoranは、長期に渡る全国ワンマツアーを行う。この熱狂は、灼熱の暑さと共に、今度は全国に広がってゆく。そのときを、暫し心待ちにしていてくれ。

 

PHOTO: Dora /TEXT:長澤智典

 

 

 

――セットリスト――

『Stage gazer』
『White Out』
『Memolable』
-MC-
『but Beautiful』
『明日への剥離』
『望めないと知る結末に理由が僕を慰める』
『The Hermit (ロングver.)』
『堕落へと続く偏愛の感触』
『皮下に滲む』
『人間の人間による人間の為の恋路』
『同じ闇の中で』
『寡黙の夕べ』
『今夜、月のない海岸で』
『Lyric of the DEAD』
『ホログラム』
『彼』
『マニキュア』
『Bulbs』
『the scent of dreams』

●en1.
『ハーメルン』
『Silent whisper』
『Party Monster』

●en2.
『Maybe Lucy in the Sky』
『Break the silence』

 

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【OFFICIAL HP】http://moran-web.net/

 

今夏、Moran全国Oneman tour「愛しきその血に永遠を紐解く方程式を夢む」決定!!
4月18日(土)0:00~5月02日(土)23:59まで最速先行発売!!
優先詳細URL→http://eplus.jp/moran2015/

ツアーファイナル東京公演は後日詳細発表!!

 

「愛しきその血に永遠を紐解く方程式を夢む」

7.05(sun)新横浜NEW SIDE BEACH! !~Ivy Birthday~
7.11(sat)高田馬場AREA
7.12(sun)柏PALOOZA
7.18(sat)仙台MACANA
7.20(mon)札幌KRAPS HALL
7.25(sat)さいたま新都心HEAVEN’S ROCK VJ-3
7.26(sun)長野JUNK BOX
8.01(sat)郡山#9
8.02日(sun)静岡サナッシュ
8.07日(fri)広島並木ジャンクション
8.09日(sun)博多DRUM Be-1
8.11(tue)松山サロンキテイ
8.13(thu)高松DIME
8.15(sat)岡山IMAGE
8.16(sun)神戸VARIT.
8.18(tue)京都MUSE
8.20(thu)福井響のホール~Sizna Birthday~
8.22(sat)金沢AZ
8.23(sun)新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
9.05(sat)大阪BIGCAT
9.06(sun)名古屋E.L.L

Tour Final
9月21日(mon)都内某所
※Tour Final東京公演のみ後日詳細発表

 

「Moran VS Kra 2MAN TOUR~時を奏でる音楽隊と荒ぶる言霊達は海をも渡る~」開催決定!!

5月10日(日)高田馬場AREA
5月23日(土)沖縄Output
5月24日(日)沖縄Output
6月05日(金)柏PALOOZA
6月06日(土)浜松窓枠
6月19日(金)台湾・台北公演

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